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木島線探訪 '02.3.2
行程表
出発駅 時刻   列車   到着駅 時刻 路線 費用 距離
富山 9:38 531M 直江津 11:26 北陸本線 2300 117.8
直江津 11:44 3348M 快速 長野 13:08 信越本線   75.0
長野 13:23   信州中野 14:10 長野電鉄長野線 1130 12.5
信州中野 14:10   木島 14:30 長野電鉄河東線   26.0
木島 15:00   信州中野 15:20 長野電鉄河東線 1130 26.0
信州中野 15:38   須坂 16:00 長野電鉄河東線   13.1
須坂 16:09   屋代 16:46 長野電鉄河東線   24.4
屋代 16:46 2661M 長野 17:05 しなの鉄道・信越本線 200 14.5
長野 17:27 357M 直江津 18:53 信越本線   75.0
直江津 18:54 574M 富山 20:49 北陸本線   117.8
富山 20:52 876D 西富山 20:57 高山本線   3.6
                   
              4760 505.7

木島線に乗りに行こう
青春18きっぷシーズン最初の週末。
以前から行こうと思っていた長野電鉄木島線をようやく制覇することとなった。
昨晩は第三内科の呑み会で、帰ってきたら日付が変わっていたので、早起きするのはやめて8時半のバスで富山駅に向かった。時刻表以外に、参考書として鉄道ジャーナル4月号(木島線の記事が4ページある)を持参した。
途中、以前実習中にお世話になったことのある患者さんに会う。同じ方面に向かうとのことなので、途中までご一緒させていただき、いろいろお話。朝食は富山駅構内のパン屋にて仕入れた。
いろいろ趣味の話や地元の話をしたが、鉄ネタをばらす雰囲気では無く、最後まで素性も今日のお出かけの目的も明かさなかった(^^;;。北陸本線の某駅でその方を見送った後は、一昨日立てていたルートの再検討に入る。
今回の目的の長野電鉄木島線であるが、これは正式な路線名ではない。
長野電鉄には3つの路線があり、1つは、しなの鉄道(旧信越本線)の屋代から、千曲川に沿って松代、須坂、信州中野などを通り、飯山市の木島に至る「河東線」、2つめは、河東線の須坂と長野駅を結んでいる「長野線」、そして、信州中野から志賀高原の湯田中に至る「山之内線」である。ところが、実際の運転系統はこれとは違い、長野線の電車は須坂から河東線に、さらに信州中野から山之内線に乗り入れていて、これが一応「本線」で、河東線の両端は、北東側が「木島線」、南西側が「屋代線」と呼ばれて支線の扱いとなっている。今回廃止が決まっている木島線は、河東線のうち、信州中野−木島の26kmの区間だ。
長野電鉄 路線図
当初の予定では、長野から木島まで行った後は飯山駅までバスに乗り、飯山線・信越本線で戻って来るつもりだったが、どうもこれでは列車の接続が悪く、あちらこちらで待ち時間ができてしまう。どうせ帰りが遅くなるのなら、いっそのこと長野電鉄全線制覇を試みてもいいかも…、と思い、JR線としなの鉄道についてはJR時刻表で、長野電鉄についてはEZwebの乗換案内で検索してみた。さすがに本数の少ない山之内線までは手が回らなかったが、長野線と河東線は全線制覇できることがわかった。
信越本線
直江津駅で昼ご飯に「とりめし」を買う。乗り換えた快速長野行きは、いつも通り白地にブルーと薄緑の帯が入った信州色の115系だったが、シートを取り換えてあるらしく、モケットが新しくて清潔感があり、座り心地も硬すぎなくてよかった。それにしても、快速はスイッチバックの二本木駅を何事もなく通過してしまうのでどうも面白くない(^^;;。
富山でも直江津でも雪はまったく見られなかったのに、信越線の沿線はだんだん雪深くなっていく、妙高高原あたりでは積雪量は数十センチに達していた。
新潟・長野の県境で一時的に乗客が減るので、今のうちに急いで昼ご飯を食べる。直江津のとりめしは以前と味が変わった(前の方が旨かったぞ〜)。業者は以前からずっと、駅前の「ホテルハイマート」なのだが…。
豊野あたりから雪が少なくなり、日が照ってきた。
長野到着前の乗り換え案内の放送で、「長野電鉄はお乗り換えです」だけでなく、次の特急列車と普通列車の時刻まできちんと案内しているのが印象的だった。北陸線で富山に着くときには、富山地鉄立山線の列車時刻など聞いたことがない。このあたりのことはJR東日本の方が親切なのか。
駅に着くと反対側にはしなの鉄道の電車が停まっている。真っ赤に塗られた全面広告電車だった。しかし車両そのものはJRの115系と同じで、形式番号もJRそのままにモハ115とか書いてある。
特急2000系
善光寺口を出てすぐ右が長野電鉄の地下駅だ。
本線(長野−湯田中)には特急が走っている。長野電鉄で主に使われている車両は2種類で、普通列車用に営団3000系を3両編成に改造した3600系が、特急用として自社オリジナルの2000系が走っている。どうせなら両方に乗ってみたいので、まず湯田中行きの特急に乗り、信州中野で木島行き普通に乗り換えることとした。木島までの乗車券(1130円)と、特急券(たった100円!)を買ってホームに降りると、2000系と営団3000系が向かい合わせに停まっていた。この特急料金だから大して期待していなかったが、予想通りかなりレトロな(笑)列車であった。車体はクリーム色と朱色に塗り分けられ、旧国鉄の急行色に似ている。3両編成だが、号車番号の表示が何だか…。窓に大きく「1号車」などと書かれ、しかも消えかかっている。田舎のバスじゃ無いんだから…(^^;;。
車内は転換クロスシートだが、車両端にわずかにロングシート部分がある。もっとも、2席分しかないから、”ロング”シートとは呼ぶべきでないかもしれない。乗客は思っていたほど少なくはなかった。長野−信州中野 は普通で44分、特急で32分。12分短縮で100円を高いと見るか安いと見るか。
長野の中心地である権堂で通勤・通学客を拾った後は須坂までノンストップである。長野駅からしばらくは地下鉄で、善光寺下を通過すると地上に出る。このあたりはまだ長野の市街地で、朝陽から先、単線になると、カーブが多くなる。運転席の後ろでかぶりつきしているお兄さん達が慌ててカメラを構えたので何事かと思ったら、千曲川を渡る村山橋梁にさしかかるところだった。この橋は鉄道と道路の併用橋で、結構珍しいのだとか。線路のすぐ脇を車が走り抜けていく。そういえば少し前まで名鉄犬山線にもあったっけ。神通川にかかる富山大橋も電車と車が共用してるけど、まぁアレは軌道線だから別物か(^^;;。
須坂に着き、バラバラと何人か下車していった。ここには何やら昔の電車が留置されていて気になったが、帰りに屋代線に乗るときに立ち寄るので、写真はその時に撮れるだろう。
須坂からも長野のベッドタウンがつづき、小布施に停まった後は田園風景となる。
長野電鉄 2000系
▲ 特急に使われている2000系
木島線と”同業者”たち
信州中野で降りて、今乗ってきた列車の写真を撮り、いよいよ木島線乗り場に向かう。ここはホームも3つある立派な橋上駅だ。木島線乗り場には大量の同業者がいたが、まだ廃止まで1ヶ月近くあるためか、穏やかな雰囲気だった。
木島行きの列車は営団3000系を2両編成・ワンマン用に改造した3500系。2両編成で、「ありがとう木島線」「さようなら木島線」のヘッドマークが掲げられている。
車内は昔の地下鉄なのでさして変わったものはない。沿線はだんだん山間の地形となり、西側の窓からは時折千曲川が見え隠れする。リンゴ畑の間に家が見える。田上からトンネルを抜けて飯山市に入ると、山が間近に迫ってきて、まだ雪が残っていた。
信州中野の駅名標
▲ 信州中野駅 木島線ホームの駅名標
3500系 3500系
▲ ヘッドマークをつけた木島線用3500系
木島駅は木造駅舎でかなり傷んでいるが、駅舎には待合室と出札窓口(今は木島線廃止記念のグッズを売る窓口となっている)と、バスの定期券売場があり、昔ながらの丸い時計が掛けられ、古き良き田舎の駅という感じだった。乗客は遠方からの鉄ちゃんと、名残を惜しむ沿線の方々。まだ1ヶ月近くあるというのに地元の人が大勢集まっているのが不思議だった。列車に乗っていても、木島線の廃止の話題を口にする中高年が多く、以前乗りに行った廃止前の西鉄北九州線や名鉄八百津線などに比べて地元民の注目度が高いのではないかと思った。曰く、「道が悪いから、バスになると2〜3倍時間がかかるよ」「値段もだいぶ上がるよねぇ」。…長野−信州中野間12.8kmで520円という値段だけでもかなり高いと思うが、バスになってさらに高くなるとなれば文句が出るのも仕方ないかもしれない。また、「ここまで寂れてから手を打とうったって無理だよね」「車が増えるのはわかっていたのにね」などの厳しい意見も。ちょっと笑えたのは、「ここ無くす前にしなの鉄道さっさと潰せばいいのに」…まぁ、あそこも赤字で大変だとは聞くけどね…。
木島駅 木島駅
▲ 木島駅
木島駅に大きく掲げられた「青春ホリデーチケット」の案内は間抜けだった。中学生・高校生向けの土曜・休日用割引きっぷで、木島から長野までの往復乗車券に長野市内の映画館の割引券を付けて600円というものだ。木島−長野の普通運賃が片道1130円だから、小児運賃よりもさらに半分ぐらい安いことになる(こんなもの売り出して大丈夫か?長野電鉄)。しかもキャッチフレーズが「特割のバカ安きっぷきみの手に」とか何とか、下の方には、「やるね!さすがながでん」「これは行動するヤングだけの特権じゃ!」などと…。このコピー、おやじ駅員が一生懸命考えたんだろうな。面白いので思わず写真を撮ってしまったよ。
青春ホリデーチケットの案内
▲ 行動するヤングって(^^;;。
木島駅の発着線はそのまま留置線につながっており、この部分には木造の雪覆いがあった。その先には貧弱な車止めがあるだけで、駅の北側の駐車場に続いているので、駐車場から簡単に線路に入ることができるのだった。当然、みんなわらわらと集まって写真を撮っているし(ハイ、私もです)、地元の子供&鉄パパに連れてこられた子供も線路の周りを駆け回っている。
駅向かいの小さなお店で記念の絵はがきを買い、30分後の信州中野行きで折り返した、
信州中野駅では木島線の写真展をやっていたので覗いてみて、その場にあったノートにも記帳(ミーハーな私)
須坂まで戻り、留置線にて静態保存されているOS 0系や、2600系をカメラに収め、屋代線へ。
長野からここまで私とまったく同じルートを辿っている同業者が少なくとも4人…。考えることは皆同じ(^^;;。
屋代線にはこれといった特徴が見あたらない。郊外の住宅地と、果樹園、田畑の中をのんびり走る。遠くに山を望むが、このあたりの地形は比較的平坦だ。殆どが無人駅になっているのは木島線と同じだが、乗客は幾分多い。しかしここもいつ無くなってもおかしくない路線だと聞く。
OSカー0系 2600系T2編成
▲ 須坂駅にて静態保存されているOSカー0系と2600系T2編成
乗り継ぎの限界に挑む(?)
屋代駅はしなの鉄道との乗換駅だ。しなの鉄道が管理する駅に長野電鉄が乗り入れている。実はここの乗り継ぎがくせ者で、EZwebの乗換案内によれば、長電の屋代到着時刻が16:46、JR時刻表で調べたしなの鉄道線長野行きの発車時刻も16:46なのである。その次は17:22で、大した違いでは無いように思えるが、信越本線の長野−直江津間、さらにその後の北陸線富山行きの接続が恐ろしく悪く、特急ワープを使わないと帰れない(それでも2時間近く遅くなる)ので、もし可能であれば46分発に乗りたい。列車の正確な発着時刻は15秒刻みで決まっているのが普通だから、例えば屋代線が16時46分00秒、しな鉄が16時46分45秒という場合なら、乗り継げる可能性も出てくる。それほど大きな駅ではないし、屋代到着前に「しなの鉄道線のきっぷはお乗り換えの車内でお求め下さい」などと放送が入るあたりから、連絡改札口は無さそうである。
よっしゃ、ダメもとで0分乗り継ぎにチャレンジしたれ!
長電の列車は5番線に入った。運転士さんに切符を渡して列車を降りると、ちょうどホーム一つ隔てた1番線にしなの鉄道の電車が入線してくるところが見えた。幸い人も少なかったので、必死で階段を上り下りして半開きになったドアから長野行きに飛び乗った。おそらく時間差は30秒といったところ。やれやれ、これで直江津−糸魚川のワープコスト1380円が浮いた。最近運動不足で、こういうことでもないと走らないのよね(苦笑)
よいこの皆さん、駆け込み乗車はおやめ下さい(爆)。
しなの鉄道の列車は信州色の115系。篠ノ井に着いたときにも「しなの鉄道をご利用いただきましてありがとうございました」などのアナウンスが入ることもなく、そのまま信越本線に乗り入れた。乗客が意識しなければ別会社とは気付かないだろう。
やっぱり車内改札も来なかった。18きっぷで旅行しているといつも思うのだが、JRに乗り入れている第3セクターって運賃収受が甘すぎるのでは、と思う。ほくほく線にしても、越後湯沢から直江津まで乗り通せば18きっぷだけで通せそうだ(直江津で払ったけど)。18きっぷ利用者だけなら大した数じゃないにしても、これでは定期券利用者も簡単にキセルができてしまう。
JR(とくに東)あたりでなら運賃払い忘れても罪悪感無いけど、がんばっている地方私鉄や第三セクターでは申し訳なさすぎるので、長野駅で申し出て屋代−篠ノ井間の200円を払った。
(↑JRでも不正はしませんよ、念のため(^^;;。…まぁ、高校生の頃何度かキセルやったことがあるのは認めますが…もう時効かな(^^;;
帰ろう
長野駅で一旦外に出てNEWDAYSにて買い物。昨日呑み会の時に車で会場まで送ってくれたK原への土産用に、信州限定と書かれた杏子のお菓子と、帰りの車内で飲むためのペットボトル入りのそば茶(香ばしくておいしいんだよね(^^))を買う。
ここからは何度も通ったルートなので特に変わったこともなく、持参した本を読んだり、寝たりしていた。
北陸本線は列車が遅れることが多く、今回も直江津発金沢行きは4〜5分ほど遅延していた。車掌さんが来たときに、52分発の高山線に接続するか尋ねたところ、大丈夫とのこと。列車を降りるとすぐに猪谷行きの発車ベルが鳴りだし、「まもなくドアが閉まります」などと放送がかかったが、切り欠きホームまで必死に走って何とか乗り継ぐ。一応接続はとってくれたつもりらしいが、ここまで急がせないで〜。年寄りだったら絶対乗り継げないって。
列車の本数の少ない田舎は大変だ。18きっぱーしか使わないようなマイナーな接続の場合はいいとしても、ある程度普通の乗り継ぎ客がいる列車では、少々遅れてもいいように余裕のあるダイヤを考えてくれ〜(^^;;
西富山で降りて、家まで1時間ほど歩き、22時頃に帰宅。
廃止予定の信州中野−木島だけでなく、河東線に全線乗れたので収穫はあったかな(^^)。
参考文献
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