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大糸線&松本旅血 '01.10.6
行程表
西富山 6:16 841D 富山 6:21 高山本線
富山 6:47 527M 糸魚川 7:57 北陸本線
糸魚川 8:18 426D 南小谷 9:23 大糸線
南小谷 9:34 338M 松本 11:32 大糸線
松本 15:15 27 新島々 15:45 松本電鉄
新島々 16:38 34 松本 17:07 松本電鉄
松本 17:44 4237M 信濃大町 18:35 大糸線
信濃大町 18:39 1343M 南小谷 19:34 大糸線
南小谷 19:37 445D 糸魚川 20:26 大糸線
糸魚川 20:46 578M 富山 21:54 北陸本線
富山 22:00 878D 西富山 22:04 高山本線

秋の旅血シーズン到来
「鉄道の日記念JR全線乗り放題切符」を利用して松本に行ってきた。
この切符、青春18きっぷに比べるとやや知名度が落ちるが、使い方は同じ。ただ、5回分ではなく3回分がセットになっていて、有効期限は10月4日〜22日(発売期間は10月2日〜20日)、お値段は9180円である。今回の3連休にこのきっぷを使って旅行する人も多いと思われるが、私はそれをやってしまうと経済的も体力的にも後が厳しいので今回は日帰りとした。
東の空がかすかに白んできた朝の5時過ぎに家を出る。かなり肌寒い。いつもの事ながらバスのない時間帯に西富山まで歩くのがだるい。直線距離では大したことは無いのだが、道がえらく不便なので歩くときっちり1時間かかる。 道の途中の、山を越える500m程のトンネルが3ヶ月ほど前に新しくなったのだが、ここを今回が初めて歩いて通ってみた。歩道がだいぶ広くなって歩きやすくなったが、ここを歩いて渡る奴なんてほとんどいないんだよねぇ…(^^;;。自転車さえほとんど見かけない。
今日は少し家を出てきたのが遅かったようだ。いつもは駅につく直前に左側をを駆け抜けていく高山行きの一番列車と、だいぶ手前ですれ違った。足早に駅に向かっていると、渡りに舟。なぜかこんな時間に友人が車で通りがかったのだ。乗せていってくれるというので、ありがたく便乗させていただく。…しかしこの人は西富山駅を知らなかった…。一応最寄り駅の筈なんだけど…。車を持っていると、このあたりで富山駅以外の駅を利用することはほとんど無いので、まぁそんなものか。でも、鉄道好きにはちょっと悲しかったり。
いつもの北陸線
友人のおかげで予定の列車には余裕で間に合い、富山駅へ。高山線は3番線(切り欠きホームでかなり歩かされる)に停まることが多いのだが、始発は改札口に接する1番線に入るので乗換や食料の調達が楽で良い。
西富山は無人駅なので、ここで例の切符に今日のスタンプを入れてもらう。改札係員が日付入りのスタンプを持っていなかったのでしばらく待たされた。
外に出てコンビニでおにぎりとお茶を買い、47分発の直江津行きの419系電車に乗り込む。乗り飽きた路線なので、食事の後は寝ておく。今回は終点まで行くわけではないので、乗り過ごしがとても怖い。糸魚川到着時刻の2分前に携帯のアラームをセットしてポケットに入れておく。
え?「混雑した車内では携帯電話の電源をお切り下さい」だと? いちばん近くにいる乗客との距離5メートル。まったくもって問題なし! これだから田舎は…(苦笑) あ、もちろんマナーモードにはしてますよ。
北陸本線419系
▲ 北陸本線419系。583系寝台車の改造車。
居眠りしたら寒くなってしまったので、糸魚川の待合室で眠気覚ましも兼ねて温かいコーヒーを飲む。地方の場合、小さな駅でも列車を待つ専用スペースが用意されているのが有り難い。都会の場合、駅の中に喫茶店やファーストフードはたくさんあっても、ただ座って休憩できる場所が無さすぎると思うのだ。さすがにコギャルどものようにジベタリアンはできないし…。上野駅とか、コンコースの変な土産物屋台(?)を2つばかし撤去して、ベンチと自販機でも置いてくれればいいのになぁ…と思ってみたり。
大糸線リベンジ
糸魚川と松本を結ぶ大糸線に乗る。昔は大町(信濃大町)−糸魚川が国鉄路線で、信濃大町−松本は信濃鉄道の別路線だったことから、大糸線の名前がある。今は信濃大町ではなく南小谷で分断されている感じだ。糸魚川から南小谷まではJR西日本の区間で非電化、南小谷以降はJR東日本の電化区間となる。
ホームに停まっていたのはキハ52。ボックス主体のセミクロスで、座席の色は明るいブラウン系。車体はぼろいけど、汽車旅って感じがしていいわぁ(^^)。混みあう列車とは思えないのに、車両の前1/4程度が立席スペースとなっている。車椅子用にしてはやたら広いし、何故だろう?と思っていたら、大きな荷物を背負った5人ほどの集団が乗ってきて納得。大糸線って、乗客の多くが山登りやスキーに向かう人たちなのだ。立席スペースと思ったのは荷物置き場だったのね。
県境の平岩までは糸魚川市内だが、市とは名ばかりである。姫川、頚城大野あたりはまだ農村だが、根知以降は山の中。トンネルや急カーブが続き、単行のディーゼルカーが車輪をきしませながらゆっくりと走る。トンネルの間に垣間見える姫川の流れが清々しい。
それにしても線形はかなり悪く、私の乗った列車の糸魚川−南小谷の表定速度は32.6km/hだった。このあたりは大風が吹くと簡単に運休してしまう。2年前に乗りに来たときには、南小谷−平岩間が風のためにバス代行輸送となっていて、悔しい思いをした。
南小谷で11分の接続。既に入線していた電車を見て、一瞬東北の悪夢が甦った。701系、ここまで増殖してたんかぁ〜〜! いやまてよ、このあたりって直流じゃなかったっけ? 701が来るわけがない…。よく見ると701じゃなくてE127系だった。…それにしてもそっくり。(でも、夕方もこの線に乗って、ここに通勤電車が必要なことがよくわかりました。松本って結構列車で通勤する人が多い印象を受けたので…)
北アルプスの山々や木崎湖を眺めながら南へ。白馬で多くの乗客が降りていく。
途中の「安曇追分」とは信濃鉄道時代は「アルプス追分」という駅名だったらしいが、国鉄に買収されてから味気ない名前になってしまった。私鉄の駅名って観光アピール丸出しで面白いのにね(節操がないとも言うが)
駅名といえば、もう少し松本寄りの「豊科」も、大正時代に節操なくつけられた名前らしい。「鳥羽村」「吉野村」「新田村」「成相村」が合併して新しい町ができたときに4村の頭文字をとって豊科としたのだとか。少なくとも「西東京市」とか「あきる野市」よりは巧くまとめた感じだよな。
さらに松本に近づくと、「ひといちば」という駅がある。一瞬「人市場?奴隷の売買でもしてたか?」と恐ろしい想像をしてしまったが、漢字表記は「一日市場」。六日町や十日町と似たようなものかな。
対向列車遅延のため5分ほど遅れて、11時33分に松本に着く。大糸線の6番線ホームは篠ノ井線の1〜5番線とは少し離れた場所にあって、なんと松本電鉄(7番線)と同居している。第三セクターでもないただの私鉄がJRの中にこれだけ違和感無くおさまっているのは不思議な感じ。駅構内の地図にも、「松本電鉄」ではなく「上高地線」と案内されていて、知らなければJRだと思ってしまいそうだ。
松本駅ではまもなくデビューする新型「あずさ」のアピールに力を入れていて、あちらこちらに「E257系 あずさ」と書かれた写真入りの旗やポスターが飾られている。ここ数年、JRは形式名を出してアピールすることが多くなったような気がするのは気のせい? 「500系のぞみ」とか…。そういえば、関西の某献血マニア嬢(非鉄)は、茨城の「どれみふぁ倶楽部」会長にそそのかされて、上野駅で駅員さんに「あの〜これってE501ですかぁ?」とたずねてびっくりされたんだっけな…(笑)。
松本献血ルーム
さて、まずは献血ルームへ。駅の東口(メインの出口)を出て駅前の通りを北に行くと、いきなり献血ルームの看板発見! しかも立派に道路標識(?)化してる。すごい。血液センターの看板は見たことがあるけど献血ルームのは珍しい! 写真撮りたくなったけど、さすがに道で標識を取ってるのも怪しいのでやめておく。
ルームは駅から5分という便利なところにあるのだが、駅前があまり賑やかでない(繁華街は駅から少し離れた松本城の南側にある)ため、知名度はどの程度あるのか不安。
雑居ビルの2階にあるルームで、お昼時のためかあまり人はいなかった。でもスタッフが皆さん感じのいい方々だったので、とても気分良く献血できた。検診ドクターはとても若い女医さんで、まだ1〜2年目といった感じ。自分の2年後を見ているような気分。(顔は自分よりずっと良かったけど(苦笑))
今日の血抜きは血漿@CCS。涼しかったせいか血管が縮こまってて、ニギニギが大変だった(^^;;。
献血後、駅ビルの中の「けやき」で昼食。全国に10ヶ所ぐらい店を出してる和食のチェーンで、一度名古屋のテルミナで入ったことがある。メニューが妙に名古屋名古屋している(味噌カツ、味噌煮込みなど)のだが、本店は名古屋じゃなくて東京らしい。ねぎとろ丼セットを注文したら味噌田楽が付いて出てきたのは何だか不思議(笑)。
本当はご当地のものを食べようと思ったのだけど、信州そばぐらいしか思いつかなかったし、朝食が軽かったのでそばでは足りなかったの(^^;;。
松本城
腹ごしらえの後は松本城を見に行く。歩けない距離ではないが、松本城周辺をぐるっと1周する100円バスが出ているのでこちらを使うことにする。黒門まで6〜7分。
松本城公園では「岳都フェスティバル」なるイベントが開かれていて、世界各地の山岳民族の音楽やら民族衣装やらを紹介している。屋外ステージでアンデス地方とかの民族楽器のコンサートをやるのはいいんだけど、日本の歌のアレンジばっかりってのはどうかと思った。どうせなら向こうの民謡でもやればいいのに。
んで、松本城は…まぁ、外見は普通の城やね。天守閣に上がってみたけど、名古屋城とかに比べて窓が小さくて思ったほど展望はよくない。下階も、鉄砲狭間や弓狭間はたくさんあるけど窓はほとんど無いし、階段は狭くてえらく急で段差がかなりあるし、まさに「戦のための城」
…にしても、人が多くて疲れた。
松本城
▲ 松本城
松本城より
▲ 松本城天守閣より
松本城公園の中にある民俗資料館へ。1階の常設展はお子さま向けの社会科資料室みたいでどうでも良いので5分で退散。地下1階に展示されている昔の時計のコレクションが良かった。江戸時代に作られた日本の時計とか、もはや時計と言うより置物としか思えないような西洋の派手〜なものとか、見ていて飽きない。
2階の特別展示室では、岳都フェスティバルの一環として世界の山岳信仰について紹介されていた、ヒマラヤやアルプスの山奥に伝わる妖しげな仮面や人形、祭の様子など、エキゾチックなものが好きな人には結構面白いと思う。アンデス地方の、土着信仰とキリスト教が溶け合ってうまれたケバケバしくて安っぽいオブジェとか、私は好きだな(^^)。
松本電鉄
のんびりしていたら、松本電鉄の時間がかなり迫ってきたので、慌てて駅に戻る。JRの切符を持っていれば松本電鉄の乗り場まで行けるので、鉄道の日切符片手に改札をダッシュで通過。3:15の上高地線にギリギリ間に合った。切符を買ってたら絶対乗り遅れていたところだ。
電車は2両編成で、白地の車体に虹のような模様が描かれている。車体の色って、色数を少なくしてシンプルにまとめた方がスッキリとして格好良くきまるし、沿線風景にもよく映えると思うんだけど、地方私鉄(含三セク)ってどうしてあんなに派手にしちゃうんだろうねぇ…(^^;;。さらに面白いのは、側面に大きく書かれた「Highland Express」とかいう大きなロゴ(Highland railwayだったかもしれない、うろ覚え)。Highlandって、上高地のことなんだよね、やっぱり。
車両は京王のものらしいが形式などはよくわからない。貫通路がやたら広いこと以外は、車内の雰囲気が何となくJR的で、ローカル私鉄に乗ってる感じがしない。松本を出る時点で、ロングシートの座席はすべて埋まり、10人ぐらいの立ち客がいる。客層は勤め人:買い物客:高校生=5:3:2ぐらいの印象だ。結構都会的かも。
波田あたりまでで多くの乗客が降り、残るのはアウトドア派な人々ばかりになる。上高地線の終点である新島々(しんしましま…変な地名)は、上高地や穂高方面へのバスターミナルとなっているので、山が好きな人々で賑わうのだ。軽装で一人で乗ってると目立つなぁ…(^^;;。
30分ほどで終点に着くと、精算所の前に長蛇の列ができる。乗客のほとんどがJRからの乗り越しなのである。松本−新島々14.4kmが680円ってのは恐ろしく高い。
松本電鉄上高地線 松本電鉄上高地線
▲ 松本電鉄上高地線の車両
松本行きは3分後にあるが、これで引き返すのも面白くないので、しばらくあたりを彷徨ってみる。駅のすぐ隣がバスターミナルで、待合室や売店もあるのだが、かなりボロくて、いかにも寂れかけた観光地って感じだ。トイレは汲み取り式で、掃除も行き届いていないし、駅構内の売店はとうの昔に閉鎖された様子。今日の様子を見ていても、上高地方面への観光需要はそれなりにあると思うのだが、電車とバスの接続がたいへん良いため、新島々で時間を潰す必要が無いのだ思う。人の往来は激しいのに、寂しいところだ…。
新島々から先も線路は少し続いているようだ。かつてはここから1.3キロ先の島々が終点だったのだが、昭和58年の台風による土砂崩れのために新島々−島々間が不通となり、そのまま昭和60年に廃止されてしまったのだそうな。辿ってみようとしたものの、線路のすぐ脇まで民家や畑のため、沿って歩く事はできなかった。
駅前にはセブンイレブンと土産物屋が少々。そしてひっきりなしに車が通っている大きな道路から少し脇道に入ると、昔ながらの家と小さな畑のある山村の風景だった。
50分後の電車で松本駅に引き返し、ふと時刻表を見ると、朝の3時台と4時台に臨時列車がある。どうやら山男専用の臨時らしい(笑)。
30分ほど時間があるので、夕食を調達しに改札を出る。今日は駅弁って気分じゃ無いしなぁ…と外に出ると駅前にエスパを発見。ここの食料品売場でいなり寿司とお茶と缶チューハイを買った。やっぱりコンビニより安くていいわ。
駅に向かう途中、「東京まで2時間以内の直通特急を」とかいう看板が目に入る。「新幹線を」とは書かれていないが、これは長野からの新在直通運転を意味するのかな。
大糸線は通勤電車
帰りは17:44の大糸線(E127系の4両編成)で信濃大町まで行き、同じE127の2両編成に乗り換えて南小谷、そして糸魚川まではキハ52だ。既に暗くなっているので本を読んで時間をつぶす。信濃大町まではかなり混んでいて、ローカル線と言うより立派な通勤電車だ。大町の乗換ダッシュでボックス席を確保し、しばらく爆睡。白馬で半分以上が降りて私のボックスも一人になったので、夕食タイムとする。
南小谷からは朝と同じディーゼルカーだったが、朝よりも乗客は少なく、1両で私を入れて4人。この寂しい列車の中で、若い運転士さんの声だけが客室まで威勢良く聞こえてきた。「乗降、よし!」「出発進行!」「減速、よし!」などの声を後ろの方で酔っぱらいおやぢが真似していた。
急に冷え込んできたので、帰りも糸魚川で暖かいコーヒーを飲んでから、早めに到着していた富山行き列車に乗り込んだ。475系。このあたりでは私が好きな電車の一つ。
22時前に富山に着き、そのまま高山線に西富山まで乗り、自宅に帰り着いた頃には既に23時を回っていた。
まとめ
今回新たに制覇した区間
 南小谷〜平岩(以前乗ったとき、強風のためバス代行になった区間)
 松本−新島々
鉄道移動距離
 JR 376.0km
 松本電鉄 28.8km
 計 404.8km
交通費
 鉄道の日記念JR全線乗り放題切符 3060円(1回分換算)
 松本−新島々 1360円(往復)
 松本駅−松本城 200円(往復)
 計 4620円
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